ツーブロックスタイルはM字はげをカバーするのに有効な髪型の一つですが、一方で「ツーブロックにするとM字はげが悪化するのではないか」という不安の声を耳にすることもあります。この噂は果たして本当なのでしょうか。結論から言うと、ツーブロックスタイルにしたこと自体が、直接的にM字はげを悪化させる主な原因となるという医学的根拠は、現時点では明確にはありません。AGA(男性型脱毛症)によるM字はげの進行は、主に遺伝や男性ホルモンの影響によるものであり、髪型によってその根本的な原因が左右されるわけではないからです。しかし、ツーブロックの「やり方」や「その後のケア」によっては、頭皮環境に悪影響を与え、間接的に薄毛の進行を助長してしまう可能性は否定できません。例えば、刈り上げる部分とトップの髪との境目を、あまりにも急激な段差にしたり、トップの髪を無理に引っ張ってM字部分を隠そうとしたりするようなスタイリングを長期間続けていると、毛根に負担がかかり、牽引性脱毛症のような症状を引き起こす可能性も考えられます。また、スタイリング剤を多用し、それが頭皮に残ったままになってしまうと、毛穴詰まりや炎症の原因となり、頭皮環境が悪化することも考えられます。さらに、ツーブロックはサイドやバックを短く刈り上げるため、その部分の頭皮が露出しやすくなります。紫外線対策を怠ると、頭皮がダメージを受け、乾燥や炎症を引き起こし、健康な髪の成長を妨げる可能性もあります。つまり、ツーブロックスタイルそのものが悪いのではなく、不適切なカットやスタイリング、そして頭皮ケアの不足が、結果としてM字はげの進行に悪影響を与える場合があるということです。M字はげの方がツーブロックにする際は、経験豊富な美容師に相談し、頭皮に負担の少ない、自分に合ったスタイルにしてもらうことが大切です。そして、日々のシャンプーや保湿、紫外線対策といった頭皮ケアをしっかりと行うことで、ツーブロックスタイルを楽しみながら、健やかな頭皮環境を保つことができます。
— AGA —
ツーブロックでM字はげが悪化するって本当?
2022年2月15日