AGA(男性型脱毛症)は、薄毛の進行パターンにある程度の傾向が見られます。自分の薄毛がどのパターンに当てはまるのかを知ることは、AGAの進行度を把握し、適切な対策を考える上で役立ちます。AGAの進行パターンは、一般的に「ハミルトン・ノーウッド分類」という指標が用いられることが多いです。この分類によると、いくつかの代表的な進行パターンがあります。まず、額の生え際が後退していくパターンです。特に、左右の剃り込み部分から薄くなり始める「M字型」は、AGAの初期によく見られる特徴的なパターンです。進行すると、M字が深くなり、前頭部の髪が少なくなっていきます。次に、頭頂部、いわゆる「つむじ」周辺から薄毛が進行していく「O字型(またはU字型、頭頂部型)」です。自分では気づきにくい場所であるため、他人から指摘されて初めて自覚するケースも少なくありません。進行すると、O字型の薄毛部分が徐々に広がっていきます。さらに、これらのM字型とO字型が同時に進行する「複合型(M字+O字型)」もあります。生え際の後退と頭頂部の薄毛が同時に進むため、比較的早い段階で薄毛が目立ちやすくなる傾向があります。また、前頭部から頭頂部にかけて全体的に薄くなる「前頭部型」や、比較的稀ですが、側頭部や後頭部から薄くなるパターンも存在します。これらの進行パターンは、個人差が大きく、必ずしも典型的なパターンに当てはまるとは限りません。また、進行のスピードも人によって異なります。遺伝的要因や生活習慣、ストレスなどが影響すると考えられています。AGAは進行性の脱毛症であるため、放置しておくと徐々に薄毛の範囲が広がっていく可能性が高いです。もし、これらの進行パターンに当てはまるような薄毛の兆候を感じたら、早めに皮膚科やAGA専門クリニックを受診し、医師の診断を受けることをお勧めします。
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AGAの進行パターン、あなたはどのタイプ?
2021年3月22日