こめかみ部分の薄毛は、顔の印象を大きく左右するため、気にされる方が多い症状の一つです。特に、生え際が後退して見えるM字型の薄毛は、AGA(男性型脱毛症)の典型的な初期症状としても知られています。「こめかみの薄毛は治るのだろうか?」という疑問に対しては、原因や進行度、そして対策方法によって「改善の可能性はある」というのが一般的な答えになります。まず、こめかみの薄毛の主な原因として考えられるのが、男性の場合はAGAです。AGAは、男性ホルモンの影響によりヘアサイクルが乱れ、髪の毛が細く短くなり、徐々に抜け落ちていく進行性の脱毛症です。女性の場合も、FAGA(女性男性型脱毛症)や、ホルモンバランスの乱れ、牽引性脱毛症(髪を強く引っ張る髪型が原因)などが考えられます。これらの原因に対して、適切な対策を講じることで、薄毛の進行を抑制したり、ある程度の発毛を促したりすることは可能です。例えば、AGAやFAGAが原因であれば、皮膚科や専門クリニックで処方される内服薬(フィナステリド、デュタステリドなど ※男性の場合)や外用薬(ミノキシジルなど)による治療が有効です。これらの治療薬は、薄毛の原因に直接アプローチし、ヘアサイクルを正常化することで、抜け毛を減らし、髪の成長をサポートします。また、生活習慣の改善(バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスケアなど)や、適切な頭皮ケア(優しいシャンプー、頭皮マッサージなど)も、頭皮環境を整え、髪の健康を保つためには不可欠です。牽引性脱毛症の場合は、原因となる髪型を避けることで改善が見込めます。ただし、「治る」という言葉の定義にもよります。完全に元のフサフサな状態に戻ることを期待するのは、進行度合いによっては難しい場合もあります。しかし、早期に原因を特定し、適切な対策を継続的に行うことで、見た目の印象を改善したり、さらなる進行を防いだりすることは十分に可能です。諦めずに、まずは専門医に相談してみることが大切です。
— AGA —
こめかみの薄毛は治る?原因と対策の可能性
2019年3月28日