AGA（男性型脱毛症）の治療を開始するにあたり、最も気になるのが「どのような効果が期待できるのか」「効果が現れるまでにどれくらいの期間がかかるのか」ということでしょう。AGA治療は、主に薄毛の進行を抑制し、現状を維持すること、そして可能であれば毛量を増やし、髪質を改善することを目的として行われます。代表的な治療法である内服薬（フィナステリド、デュタステリド）や外用薬（ミノキシジル）を用いた場合、期待できる主な効果としては、まず「抜け毛の減少」が挙げられます。AGAの原因となるDHT（ジヒドロテストステロン）の生成を抑えたり、ヘアサイクルを正常化したりすることで、治療開始後比較的早い段階（1～3ヶ月程度）で抜け毛の量が減ってくるのを実感できることがあります。次に、「髪質の改善」です。細く弱々しくなっていた髪の毛にハリやコシが出てきたり、少し太くなったりといった変化が見られることがあります。これは、髪の成長期が延長され、十分に成長できるようになった結果と考えられます。そして、「発毛・育毛効果」です。特にミノキシジルを使用した場合、毛母細胞が活性化され、新しい産毛が生えてきたり、既存の毛が太く長く成長したりすることが期待できます。これにより、髪の毛の密度が増し、地肌の透け感が軽減されるといった見た目の変化に繋がります。効果が現れるまでの期間については、個人差が大きいですが、一般的には治療開始から3ヶ月から6ヶ月程度で何らかの変化を感じ始める方が多いようです。そして、より明確な効果を実感できるようになるまでには、6ヶ月から1年程度の継続が必要となることが一般的です。AGA治療は根気強く続けることが重要であり、すぐに結果が出なくても焦らず、医師の指示に従って治療を継続することが、効果を最大限に引き出すための鍵となります。