円形脱毛症

10代でハゲる?若年性脱毛症の原因とは

「まさか自分が…」10代という若い年齢で髪の毛の薄さや抜け毛に悩むことは、ご本人にとって非常につらく、深刻な問題です。一般的に薄毛は中高年の悩みというイメージがありますが、実際には10代でも薄毛の症状が現れる「若年性脱毛症」は存在します。では、なぜ10代という若い時期にハゲてしまうのでしょうか。その主な原因として考えられるのは、まず「男性型脱毛症(AGA)」の早期発症です。AGAは遺伝的要因と男性ホルモンの影響が大きく関わっており、思春期以降であれば発症する可能性があります。家族に薄毛の人がいる場合、遺伝的にAGAになりやすい体質を受け継いでいると、10代後半など比較的早い時期から症状が現れ始めることがあります。次に、「生活習慣の乱れ」も大きな原因の一つです。10代は学業や部活動、友人関係など、生活が不規則になりがちな時期でもあります。夜更かしによる睡眠不足、ファストフードやインスタント食品に偏った食生活による栄養不足、過度なダイエット、精神的なストレスなどは、頭皮環境を悪化させ、血行不良を引き起こし、ホルモンバランスを乱すなどして、髪の成長に悪影響を与えます。また、「誤ったヘアケア」も原因となることがあります。洗浄力の強すぎるシャンプーの使用、不十分なすすぎ、頻繁なカラーリングやパーマ、頭皮への過度な刺激などは、頭皮にダメージを与え、抜け毛を増やす可能性があります。さらに、まれにですが、「円形脱毛症」や「脂漏性皮膚炎」、「甲状腺機能の異常」といった他の疾患が原因で薄毛が起こることもあります。10代でハゲの兆候を感じたら、一人で悩まず、まずは皮膚科や専門のクリニックを受診し、原因を特定することが大切です。適切な診断と対策を行うことで、進行を遅らせたり、改善したりすることが期待できます。